腰や膝、肩の痛み等で整形外科を受診して、レントゲン上は異常が無く、痛み止めとシップを出されて毎日飲んでいる
しかし痛みは変わらない
そんな経験のある方も多いと思います。
来院される患者様からも、そういった声をよく聞きます。
今日は痛み止めに対しての僕の考え方をお話しします。
痛みは体からのサイン
まず初めに、体が痛みを出しているということは、ある意味大事なことなんです。
「でも、痛みって感じない方が良いんじゃないですか?」
そんな疑問が聞こえてきそうですが
結論から言うと痛みは体からの赤信号ということが言えます。
痛いと動きたくないですよね?
つまり痛みというサインを出すことで、体に対して「無理しないでね」というブレーキを掛けています。
痛み止めを飲むと赤信号を無視して動けてしまうんですね。
そうなると本当は休んだ方がいいのに無理して動けてしまいます。
その結果、痛み止めの効き目が切れた後に痛みがドッと出てしまいます。
上の図のような悪循環に陥る場合がありますので注意が必要です。
痛み止めは「結果に対するアプローチ」
痛み止めを飲むということは、痛みが出たという「結果に対するアプローチ」です。
なぜ、その場所に痛みが出ているか。
痛みが出る「原因に対するアプローチ」も必要になります。
痛み止めが必要な時もある
ただし、痛み止めを飲むことは、必ずしも悪いことではありません。
何をしても痛いときや、痛みが強くてどうしようもない場合、大事なイベントがあって動かないといけない、などの場合には、飲んで痛みを落ち着かせてあげるのも1つの手だと思います。
お仕事や部活の大会などで、やむを得ない場合もありますが基本的には痛み止めを飲んで頑張るのではなく、痛み止めを飲んだ上でなるべく大事にしてあげることが大切です。
まとめ
- 痛みは体が出す赤信号
- 痛み止めを飲むと無理できるのでその後、悪化することも
- 痛み止めは結果に対するアプローチ
- 基本的には痛み止めは飲まなくて良いが、やむを得ない時には飲むことも必要
- 痛み止めを飲んで無理をするのではなく、大事にする
以上が、僕の思う、痛み止めに対する考え方です。
1つの考えとしてご参考にしてみてください。
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